介護保険 認知症高齢者の日常生活自立度
・認知症高齢者の日常生活自立度
これは、
・高齢者の認知症の度合いと
・日常生活の自立度
を客観的な指標として表現したものです。
認知症高齢者の日常生活自立度は7段階に分類されます。
自立度はⅠから始まり、下に行くほど重症度が増していきます。
判定基準と症状・行動の例
ランクⅠ:認知症の症状が確認できるが、家庭内や社会生活上においてはほぼ自立している状態。
ランクⅡa:屋外で、認知症による症状によって、不可解な行動やコミュニケーションに不都合が生じる場合であっても、誰かに注意してもらえれば生活できる状態。
(症状・行動例)
・よく道に迷う
・買物や金銭管理など日常生活行為にミスが目立つ
ランクⅡb:屋外のみならず、家庭内でも上記Ⅱaに該当する状態。
(症状・行動例)
・薬の管理ができなくなる
・電話対応や訪問者とのやりとりに不都合が生じ、一人では留守番ができない
ランクⅢa:主に日中、時々介護が必要となるくらい、不可解な行動やコミュニケーションに不都合が生じる場面が見られる状態。
ランクⅢb:主に夜間、時々介護が必要となるくらい、不可解な行動やコミュニケーションに不都合が生じる場面が見られる状態。
ランクⅣ:昼夜を問わず、常に介護が必要となるくらい、不可解な行動やコミュニケーションに不都合が生じる場面が見られる状態。
(症状・行動例)ランクⅢa~Ⅳ共通
・着替え、食事、トイレが上手にできず時間がかかる。
・なんでも物を口に入れたがる
・無意味に物を拾ってくる
・徘徊、大声・奇声、などの不可解行動
・不衛生な行為
ランクM:専門的な医療が必要とされる状態。
(症状・行動例)
・妄想や興奮などの精神症状
・自傷・他害等の問題行動
・コミュニケーションが全くとれず寝たきりの状態
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